リニアコライダーを脊振山地に造る計画

高エネルギー加速器のことをリニアコライダーと言い、
九州北部の脊振山地に造ろうという予定が挙がっています。
とにかくこの装置は思っているよりも巨大なものであるため、
関東平野のような広い平野があっても人口が多いので造るのは難しいですし、
よって九州北部の脊振山地辺りが良いということになったのだろうと思います。
リニアコライダーは40キロメートルもの長さがあり、
これだけ巨大な直線トンネルが地下に造られるのは、
正に国家的な巨大プロジェクトといえましょう。
一方から電子を、もう一方から陽電子ビームを放ち、
光速近くまで加速して正面衝突させ、
ビッグバン直後と同じような状態を再現させることを目的としているようです。
このような実験、研究をすることによって、
初期宇宙の解明などに役立てようということであり、
人類にとってまだまだ未知なことがたくさんあるわけですから、
脊振山地に造られたのなら、様々な研究結果が分かることに期待しています。
有力候補地である脊振山地は国際都市としての機能も持つ福岡にも近く、
海外からも関係者が訪れやすい環境といえるでしょう。
なにより安定した地盤であることが脊振山地の魅力であります。
この地に造られることによって九州北部が国際研究都市として世界に注目され、
科学の発展に寄与していってくれれば良いものと思っています。